家づくりの参考になる!いい家の5つの特徴をご紹介
マイホームを建てるとき、いい家にしたい!とは誰しも思うはずです。
しかし、「いい家」とは具体的にどんなものを指すのか理解できていない方が多いのではないでしょうか。
家に対する理想は人それぞれ異なりますが、一般的に「いい家」と言われる家を建てるには以下のポイントが必須です。
- 健康に配慮していること
- 長く住めること
- 維持費がかからないこと
- 資産価値が下がらないこと
- コストパフォーマンスに優れていること
本記事では「いい家」における特徴の詳細と、その特徴を押さえるために必要なことについて解説していきます。
いい家の特徴①:健康に配慮している
本来、家には自分や家族の命を守りながら、健康的な生活ができる環境を与える役割があります。
そのため家づくりでは以下2つのポイントを考慮し、心身ともにストレスを与えない環境に仕上げることが大切です。
- 外部環境の上手な利用と対策
- ライフスタイルに適した間取り
外部環境を利用する具体的な例としては、窓の配置による採光性・通風性の向上が挙げられます。
南側に大きな窓がある居室を確保すれば、昼間は照明が不要なだけでなく冬場も暖かく過ごすことができます。
朝日を体に浴びることで体内リズムが整う効果もあり、健康的な毎日を過ごすうえで家の中に差し込む光は重要な役割を果たします。
さらに土地環境に応じて風向きを読み、効率的に風を取り込める設計とすれば湿気が溜まらず室内空間の居心地も良くなることでしょう。
もうひとつのポイント「ライフスタイルに適した間取り」とは、家事・食事・入浴・就寝など毎日の生活における動線がシンプルになるような間取りです。
例えばキッチンとランドリーを直線でつなげば料理と洗濯を同時に行えるため、効率的に動いて家事に伴うストレスが低減します。
いい家の特徴②:長く住める
高温多湿なうえ地震や台風などの災害が起きやすく、家に大きなダメージを与えるリスクが多く潜む日本。
そんな日本の環境下でも、できる限り頑丈で長く住めるような家にしたいものです。
そのためには理想の外観デザインにこだわり過ぎず、住宅会社や設計士、業者の知識・経験を参考にしながら優れた強度を実現する構造に仕上げる必要があります。
家に求められる性能の基本として、まずは耐震性能を高めることが大切です。
耐震性能は国が「耐震等級」という基準を定めており、等級が高い家ほど大地震が発生した際に倒壊しにくくなります。
将来的に日本で起こると言われている首都直下型地震や南海トラフ地震のリスクを考えると、家の耐震性能を高めるに越したことはありません。
ただし立地条件によっては強度の高い構造に仕上げた家でも、家にダメージを与えるリスクのすべては回避できないため注意しましょう。
例えば地盤が弱い土地は自信が発生すると地盤沈下により建物が傾いたり、河川に近い土地は氾濫で浸水が生じて木材が湿ってしまいます。
土地から購入して家を建てる場合、ハザードマップや公開されている地質調査の情報などを参考にして土地を選ぶことをおすすめします。
そのうえで専門家の意見を取り入れながら強度に優れた家をつくり、災害におけるリスクを最小限まで抑えることが理想的です。
いい家の特徴③:維持費がかからない
家を長持ちさせるにあたって、定期的なメンテナンスを行うことも大切です。
予算内で建てることできたから終わりではなく、維持費のやりくりも考えていく必要があります。
屋根や外壁は素材によって大まかなメンテナンス期間が決まってくるため、できるだけ長期間メンテナンスをしなくても耐えうるものを選ぶことが維持費を抑えることにつながります。
また、メンテナンスがしにくい家の場合は要注意です。
例えば床下や小屋裏の点検口がなかったり、天井までが高い吹き抜けになっていると通常の方法ではメンテナンスができず、大きな手間と費用がかかってしまいます。
素材やメンテナンスのしやすさを重視すると理想のデザインに仕上がらない可能性もありますが、かといってデザイン性にこだわりすぎても維持費がかさみます。
自分の理想に優先順位を付けながら、将来的に維持が難しくならないよう意識して素材や設計を決めましょう。
いい家の特徴④:時間が経っても価値が下がらない
家の価値は完成から年月が経つにつれて、徐々に価値が下がっていきます。
現に中古の戸建てにおける流通規模は大きなものですが、どれも完成当時と同等の価値が付けられた家はありません。
経年劣化により建材の質感が失われたり、強度が下がってきたりとその家での暮らしにおける「満足度」が落ちるからです。
また、近年における日本の家は見た目のデザイン性とコストパフォーマンスを両立し、「ビニールクロス」や「カラーフロア」といった新建材を採用する家が増えています。
自然素材を用いた家は経年による風合いの変化を楽しめる一方で、新建材は色褪せたり剥がれてしまったりと劣化する点がデメリットです。
外見の味わいや風合いを損なうこともまた、家の価値を下げる要因になります。
先述の「長く住める」という特徴に通ずる話ですが、少しでも家の価値を下げないようにするには、十分な強度と定期的なメンテナンスで性能・デザイン性の両方で家の状態を保ちましょう。
なお、家の価値は状態だけでなく立地条件による評価でも下がり方が大きく異なります。
家の経年劣化はリフォームで修繕できますが、都市部や駅との距離は何をしても変えられません。
駅が近い家は騒音が気になったり日当たりが悪いといったデメリットもありますが、それでも立地条件を最優先に考える買い手は珍しくないのです。
いい家の特徴⑤:コストパフォーマンスに優れる
これまでにご紹介したいい家の特徴を実現した家を建てようにも、限られた予算内ですべてを叶えることは難しいです。
まずは家族とよく話し合いながら家づくりにおける優先順位を明確にし、いかに予算内で家族の希望を詰め込むことができるかを計算しながら計画を進めましょう。
一般的には家の構造と性能を一定レベルまで備えることを最優先として、次に生活動線や収納の確保、次いで理想のデザインという優先順位で計画する家庭が多くみられます。
家の基本的な性能を固めたうえで、より満足度を高める仕上がりにしていくという考え方です。
計画の段階でどうしても予算オーバーとなってしまった場合は、以下の点について見直してみることもおすすめします。
- 延床面積を広くとりすぎていないか
- 建物全体の凹凸を減らせないか
- 部屋数が少ないシンプルな間取りを検討する
- 収納スペースを作りすぎていないか
- 1階と2階で水回りが分散していないか
家の構造が複雑になるほど工程が増えて建築費用も高くなるため、住宅会社に相談しながら予算内に収まるよう工夫しましょう。
また、家づくりのコストについては建築費用だけでなくその後の維持費用についても考える必要があります。
導入のコスト削減を重視して汚れや傷が目立つ素材を採用すると、掃除やセルフの修繕ではカバーしきれず業者に修繕を依頼する頻度が高くなります。
特に小さな子どもがいる家庭は、オモチャをぶつけたり落書きをしたりなどで汚れる頻度が増えることでしょう。
家族構成や家族の生活習慣から、自分の家庭は「どのようなメンテナンスが・どのくらいの頻度で」必要になるかを意識して計画を立てることも大切です。
まとめ
「いい家」と呼べる家の詳細な基準は人の好みによって分かれるものの、家の性能や健康面への影響、費用対策はしっかりと考える必要があります。
初めての家づくりで叶えたい願望がたくさん浮かんでくると思いますが、まずは家族間で話し合いながら優先順位を定めて計画を立てることが大切です。
また、建築を依頼する住宅会社の知恵や経験も頼りにしながら設計を進めると、より満足度の高い家を建てることができます。
「いい家」の特徴を押さえつつ、自分たちの理想を実現した家を建てるには住宅会社との信頼関係が重要です。
家づくりにおける考えや方向性に共感し、寄り添ってくれるパートナーと出会うために情報のリサーチは欠かさず、複数の会社に話を聞いて検討することをおすすめします。
本記事が、一生の中で特に大きな買い物となる家づくりを失敗に終わらせないための参考となれば幸いです。
この記事の監修
アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士
2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。
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