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無垢の家を建てるメリット・デメリット【失敗したくないあなたへ】

家づくりの知識2024.05.14

家づくりを始めると、無垢(むく)や無垢材というフレーズをよく耳にするのではないかと思います。

 

また、注文住宅を検討する際、「無垢の家」に憧れて無垢材の使用を希望される方も多いです。

 

しかし、無垢材について詳しく知らないまま家づくりを進めてしまうと、思いがけない失敗や後悔につながりかねません。

 

この記事では、無垢の家を建てるメリットとデメリットをご紹介していきますので、ぜひ大切な家づくりの参考にしてください。

 


 

 

無垢材の種類

無垢材にはいくつもの種類があり、それぞれ木目や色、硬さや香り、特徴などに違いがあります。

 

フローリング、造作家具、壁や天井など、どのように無垢材を使いたいのかだけでなく、どの場所で使いたいのか、かかるコストはどれくらいかなど、トータル的なバランスを考えて無垢材を選ぶと良いでしょう。

 

なお、住宅用に使用する無垢材としては、以下のものが有名です。

 

  • スギ
  • ヒノキ
  • パイン(松)
  • オーク(ナラ)
  • メープル(カエデ)
  • ウォールナット(クルミ)
  • カバ

 

なお、アットホームラボでは、無垢材を使用したモデルハウスをご用意していますので、ぜひ実際に体感してみてください。

 

 

【雪国でも安心】無垢の家を建てる6つのメリット

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まず、無垢の家を建てるメリットは6つあります。雪国暮らしにも嬉しいポイントがありますよ。

 

  • 耐久性が高い
  • 身体に害がない
  • 調湿作用がある
  • 断熱効果がある
  • 防カビ・防ダニ作用がある
  • 経年変化を楽しめる

 

以下で、詳しく説明していきましょう。

 

 

メリット①:耐久性が高い

 

一般的な複合フローリングの場合、寿命は10~20年と言われています。

 

その理由は、経年によって接着剤の効果が弱くなり、剥がれてくるからです。

 

一方、無垢フローリングは単層なので剥がれることがなく、表面に傷が付いてもその部分を削れば修復ができます。

 

そのため、耐久性が高く寿命は30年以上と言われています。

 

ただし、環境やメンテナンスの仕方、木材の種類などによっても耐久性は異なります。

 

 

メリット②:身体に害がない

 

複合フローリングや合板に使用される化学接着剤は、近年問題となっているシックハウス症候群を引き起こす原因になります。

 

一方、無垢材は木を切り出してそのまま使うため、化学物質を含みません。

 

敏感な体質の方や小さなお子さんがいる、ペットを飼っているご家庭は無垢材がおすすめです。

 

 

メリット③:調湿作用がある

 

無垢材には、湿度を調整する機能があります。

 

ジメジメしがちな夏は湿気を吸収し、乾燥する冬には湿気を放出するなど、年間を通して室内の湿度を調整してくれるため快適に過ごすことが可能です。

 

 

メリット④:断熱効果がある

 

木は繊維層に空気を含んでいるため熱伝導率が低く、断熱性が高いという特徴があります。

 

無垢フローリングに触れたとき足が冷たく感じないのは、この断熱効果のおかげ。

 

底冷えしがちな冬でも、無垢フローリングなら素足で過ごすことができます(樹種や木取りによって熱伝導率は異なります)。

 

 

メリット⑤:防カビ・防ダニ作用がある

 

スギやヒノキなどには、虫や細菌から身を守るために自ら発散している「フィトンチッド」という特有の香りがあります。

 

フィトンチットにはリラックス効果があるだけでなく、実は防カビや防ダニの効果があるのです。

 

昔から浴槽やまな板にヒノキが愛用されていたのは、このフィトンチットの防カビ効果を活かした生活の知恵と言えるでしょう。

 

 

メリット⑥:経年変化を楽しめる

 

天然木の魅力は、時間の経過と共にその色や質感が変化していく点です。

 

色が濃くなっていく、木目が際立ってくるなど、木材の種類によって変化があります。

 

施工したての無垢の家も美しいですが、年月を重ねて変化していく姿も味わい深いものです。

 

 

無垢の家を建てる4つのデメリット

良いこと尽くめのように感じられる無垢の家ですが、もちろん次に挙げるようなデメリットも存在しています。

 

  • 材料費が高い
  • 傷やシミ・水汚れに弱い
  • 床に直接設置する保温家電が使えない
  • 塗装部分のお手入れが負担

 

以下で、それぞれを詳しく説明していきます。

 

 

デメリット①:材料費が高い

 

無垢材は原木から切り出したものをそのまま使用するため、どうしても使用できる量に限りがあります。

 

また、乾燥や加工に時間や人手がかかるため、大量生産できる合板に比べるとコストが高くなりがちです。

 

ただし、木材の種類や仕上げ、使用する面積によっても費用は大きく異なるため、必ずしも無垢材=高額とは限りません。

 

まずは工務店やハウスメーカーに相談をしてみましょう。

 

 

デメリット②:傷やシミ・水汚れに弱い

 

無垢材は水に長時間触れていると、膨張したり、変色してシミができたりするため要注意。

 

また、素材が柔らかいため、重たい物を落とすと凹んでしまったり、傷ついてしまったりすることがあります。

 

 

デメリット③:床に直接設置する保温家電が使えない

 

冬になると、ホットカーペットやこたつを設置するご家庭も多いのではないかと思います。

 

しかし、無垢材のフローリングは熱に弱いため、保温家電を床に直接置くのはNGです。

 

家全体の断熱効果を高める工夫をしましょう。

 

 

デメリット④:塗装部分のお手入れが負担

 

普段のお手入れは定期的にホコリを取ったり、乾いた布や雑巾で乾拭きしたりする程度で大丈夫です。

 

しかし、無垢材の表面に塗装をしている場合、定期的にワックスなどのお手入れが必要になります。

 

美しいまま維持するためには、日頃のお手入れが肝心と言えるでしょう。

 

 

失敗しない!無垢の家を建てる際の3つのポイント

前述の通り、無垢の家にはメリットがたくさんありますが、もちろんデメリットも存在しています。

 

そのため、メリットだけに目を向け、デメリットの部分を理解しないまま家を建ててしまうと、あとから後悔をすることになりかねません。

 

理想の家づくりをするために、以下の3つのポイントを意識しておきましょう。

 

 

ポイント①:傷つきやすい素材であることを理解しておく

 

無垢材は、合板に比べると繊細な素材です。

 

そのため、あまり傷や汚れを気にしすぎると疲れてしまうかもしれません。

 

汚れも傷も無垢材の良さとし、ゆったり構えるようにしましょう。

 

 

ポイント②:無垢材を使用する場所を吟味する

 

家のすべてに無垢材を使用したい!と考える方もいるかもしれません。

 

しかし、すべてに無垢材を使用するとコストがかかりすぎるため要注意です。無垢材を使用する場所を吟味して決めましょう。

 

また、水回りやトイレなど、無垢材があまり適していない場所もあります。

 

どうしても使いたい場合は、耐水性が高い樹種にするなどの工夫が必要です。

 

【関連記事】無垢材フローリングの特徴とは?種類や値段、お手入れ方法もご紹介

 

 

ポイント③:樹種の特徴を理解して使う

 

無垢材となる樹木は広葉樹と針葉樹のふたつに大別され、それぞれに特徴があります。

 

樹種の特徴を理解して選択するようにしましょう。

 

広葉樹 針葉樹
成長 育つのに時間がかかる 比較的成長が早い
硬さ 硬くて傷つきにくい、反りにくい 柔らかくて軽いため加工がしやすい、温かみを感じさせる
用途 家具や建具などの造作材として使われることが多い 構造材などの建築材料として使われることが多い
価格 高価な傾向がある 比較的安価で手に入りやすい
種類 オーク、チーク、アカシア、メープル、ウォールナット、カバ、桐、チェスナット スギ、ヒノキ、パイン

 

【関連記事】家づくりで後悔したくない方必見!失敗例から学ぶ

 

 

無垢の家はこんな人におすすめ

ここまでに無垢材の様々なデメリットを挙げたため「無垢の家を建てると後悔するの?」と疑問に思うかもしれません。

 

しかし、日本では古くから建築に無垢材が使われ続けており、多くの人が憧れるのは、それらのデメリットを補って余りある魅力があるからと言えます。

 

以下のようなタイプの方であれば、無垢の家にして良かった!と感じられるのではないでしょうか。

 

 

自然素材に拘りたい人

 

無垢材は自然の木から切り出した木材をそのまま使用しているため、木が持つ本来の味わい、柔らかな質感、香りなどを楽しめるのが最大の魅力です。自然素材に拘りたいという方にとってピッタリの建材です。

 

【関連記事】自然素材の家で後悔しがちなポイントとは?後悔しないための対策法も紹介

 

 

耐久性の高い家を建てたい人

 

無垢材を構造に用いた建築物は、古くからある神社仏閣などの木造建築でも分かる通り耐久性の高さが明らかになっています。

 

その家に長く住み続けたい、耐久性の高い家を建てたいと願う人には無垢材が適しているでしょう。

 

 

経年変化を楽しめる人

 

新築時は白木の香りや色を、そして年を重ねるごとに色味やツヤが増していく姿を楽しめる点が無垢の家の魅力です。

 

木目もひとつひとつ異なるため、同じものはふたつとありません。

 

確かに傷つきやすい素材ではありますが、丁寧にメンテナンスをしながら見守ることで長持ちするのも事実。

 

傷も家族の歴史として受け止め、無垢の家を「はぐくむ」気持ちを持つことができる方におすすめです。

 

 

まとめ:無垢の家を建てるメリット・デメリットについて

リビング階段のある家
古来より愛され続けてきた無垢の家は、自然の産物を使うからこそ良い点もあれば、悪い点も出てくるでしょう。

 

しかし、素材本来の良さを味わい、唯一無二のものとして慈しむことができれば住みやすく快適な家となります。

 

アットホームラボでは、自然素材×性能×コストのベストバランスを考えた子育て世代にピッタリの家づくりを行っています。

 

漆喰(しっくい)の塗り壁と無垢フローリングが標準装備になっているのもポイント。

 

設計士と直接話をしながら疑問を解消できる無料相談会を開催していますので、新潟県近郊にお住まいの注文住宅を検討している方はぜひお気軽にご予約ください。

 

 

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この記事の監修

アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士


2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。

 

 

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