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注文住宅の契約後に予算オーバーが起きる原因5選とその対策を解説

注文住宅2023.11.28

近年になって注文住宅の人気が上昇を続けています。家族の形が多様になったことなどが理由として挙げられるでしょう。

 

注文住宅の最大のメリットは、自分の思い通りに間取りなどをデザインできることです。

 

しかし、好きなようにデザインできるがゆえに、注文住宅には予算オーバーという罠があります。

 

あれこれたくさんのことを実現させようとすると、契約後になって想像以上に費用がかかることが明らかになるケースも。

 

いうまでもなく、予算オーバーが起きると施工会社と後味の悪い結果になることもあるでしょう。

 

この記事では、予算オーバーが起きる主な原因と対策、そして予算オーバーした場合の費用の削減方法などについて解説します。

 


 

 

注文住宅の契約後に予算オーバーが起きる原因

注文住宅の契約後に予算オーバーとなってしまう原因としては、主に以下の5つが挙げられます。

 

  1. 間取りや仕様が決まらないまま契約してしまう
  2. 予算設定が曖昧である
  3. 予算よりも高い施工会社を選んでいる
  4. 諸費用がかかることを考慮していない
  5. やりたいことがたくさんある

 

いずれもありがちなものばかりです。以下の解説をよく読んで、同じ轍を踏まないよう肝に銘じておきましょう。

 

 

原因①:間取りや仕様が決まらないまま契約してしまう

 

間取りや仕様がしっかりと決まっていない状態で契約してしまうのは、予算オーバーが起きる原因の一つです。

 

注文住宅を建てる際の段取りとしては、まず予算を決めてから施工会社を選び、自分が望む住宅のイメージを打ち合わせで担当者に伝えます。

 

打ち合わせを重ねることで、自分が希望するもののうち実現可能なものとそうでないものが明らかになっていくでしょう。

 

その積み重ねによって、間取りや仕様が具体的なものとなるのです。契約するのは本来、そのあとになります。

 

上記のような段取りをしっかりと踏まえないまま契約してしまうと、何にいくらかかるかわからないまま工事が始まってしまいます。

 

非常に面倒なことになるので、これは避けておくべきでしょう。

 

 

原因②:予算設定が曖昧である

 

予算の設定が曖昧であることも、後々の予算オーバーに繋がる原因の一つとしてはありがちです。

 

予算を組むとは、金融機関に相談することで「いくらの頭金を支払えるのか」「どのくらいの金額のローンを何年で組むのか」といったことを決めること。

 

組める予算の規模は、年齢・職業・収入によって異なるので、一概にはいえません。

 

しかし、どのような人であっても、きちんと金融機関に相談していれば、事前に具体的な予算を割り出すことは可能なはずです。

 

これを怠って契約してしまうと、あとになって支払総額が予算をオーバーしてしまうことになりかねません。

 

 

原因③:予算よりも高い施工会社を選んでいる

 

予算よりも高い施工会社を選んでしまうことも、予算オーバーの原因としてよくあるものです。

 

施工会社は世の中にたくさんあり、一つひとつの要素の価格設定もピンキリ。

 

依頼者が希望する住宅を実際に建築するにあたって、工数・資材・人員といったコストのかけ方は会社ごとに大きく異なるのです。

 

なかには非常にコストパフォーマンスの悪い施工会社も存在します。

 

そういった会社と契約してしまうと、それほど大掛かりな住宅でなくても簡単に予算オーバーになってしまいかねません。

 

施工会社を慎重に選ぶことはとても重要です。

 

 

原因④:諸費用がかかることを考慮していない

 

注文住宅を建築する際にかかる費用は、建築費だけではありません。諸費用がかかることをあらかじめ計算に入れておく必要があります。

 

諸費用とは、具体的には以下のようなものです。

 

  • 工事請負契約書印紙代
  • 住宅ローンの諸費用
  • 火災保険料・地震保険料
  • 水道負担金
  • 登記の費用
  • 地盤調査の費用
  • 建築確認申請の費用
  • 不動産取得税

 

これらはトータルでかかる金額の10%ほどになることもあるため、決して軽く見るわけにはいきません。

 

事前に失念しないよう気をつけましょう。

 

 

原因⑤:やりたいことがたくさんある

 

注文住宅を建てるにあたって、やりたいことがあまりにもたくさんあるというのも、予算オーバーになる原因の一つです。

 

注文住宅は一生に一度かもしれない買い物なので、あれもこれもとたくさんの希望を詰め込みたくなるのは自然なことでしょう。

 

しかし、夢を抱くと同時に、現実をシビアに考える必要もあります。自分が組める予算以上のものを住宅に求めるわけにはいきません。

 

やりたいことがたくさんある人は、優先順位をつけておくことをおすすめします。

 

 

契約後に予算オーバーしない対策

契約後に予算オーバーになってしまうことを避けるための対策としては、主に以下の3つが挙げられます。

 

  1. 施工会社には少なめの予算を伝えておく
  2. 優先順位をつける
  3. 増額分の予算も考えておく

 

順番に見ていきましょう。

 

 

対策①:施工会社には少なめの予算を伝えておく

 

施工会社に伝えておく予算を少なめにしておくのは、対策の一つとして有効です。

 

施工会社を騙す形になってしまうことに抵抗のある人もいるかもしれませんが、少なくともこうすることで、施工会社からの提案をある程度抑制できます。

 

施工会社もビジネスで行っているわけですから、できる限り大がかりな住宅を建築したいと考えますし、たくさんのオプションをすすめてきたりもするでしょう。

 

言葉は悪いですが、施工会社に「乗せられてしまう」と、予算は青天井に膨れ上がってしまいます。

 

そういった事態を避けるため、用意できる予算がそれほど多くないことを、事前に施工会社にアピールしておきましょう。

 

 

対策②:優先順位をつける

 

注文住宅で実現したいことに優先順位をつけておくのも、予算オーバーを避ける手段としては有効です。

 

注文住宅は一世一代の買い物であるため、つい「あれもこれも」とたくさんの希望を叶えようとしてしまいます。

 

結果として費用総額が膨れ上がってしまい、あとになって支払いきれないことが発覚するケースはあとを絶ちません。

 

予算でまかないきれないほどたくさんの希望がある場合には、それらの希望に優先順位をつけておきましょう。

 

そして事前のシミュレーションで予算オーバーになると見込まれる場合には、優先順位の低いものから妥協していきます。

 

そうすることで、限られた予算の範囲内で、自分がもっとも優先したいものから順に実現可能になります。

 

 

対策③:増額分の予算も考えておく

 

「おそらく実際に建て始める過程で、さらに予算が必要になるだろう」とあらかじめ想定して、増額分の予算を考えておくのも対策の一つといえるでしょう。

 

事前にどれだけ綿密な打ち合わせを重ねたとしても、実際に建築が始まると、予定通りに行かないことも数多くあります。

 

そして大抵の場合、それは当初予定していた予算より低くなる方向にではなく、高くなる方向へ。

 

そのような事態が起きることを「仕方のないこと」と割り切ったうえで、事前に増額分の予算を考えておくのは現実的な解決策です。

 

【関連記事】平屋を新築で建てる際の費用は?費用の抑え方や注意点などを解説

 

 

もし予算オーバーしてしまった場合は?

予算オーバーした場合の費用の削減方法としては、主に以下の4つがあります。

 

  1. 建物の坪数を削減する
  2. 設備の性能を妥協する
  3. 外構工事を入居後に検討する
  4. 住宅ローン会社を再検討する

 

順番に見ていきましょう。

 

 

方法①:建物の坪数を削減する

 

建物の坪数を削減することで、予算オーバーを防げます。

 

何か特定の設備や機能を諦めるのではなく、全体として小さめにすることで、費用を削減するというやり方です。

 

結果として、リビングの広さが思った通りにならなかったり、収納スペースが十分でなかったりといった不満がいくつか生じるかもしれません。

 

しかし、それは予算という現実と向き合うにあたって、避けては通れないものであると考えましょう。

 

 

方法②:設備の性能を妥協する

 

設備の性能を妥協するのも、費用を削減する手段として有効です。

 

どのような設備であれ、高いものから安いものまでさまざまな製品が世の中には存在します。

 

当然ながら高いもののほうが満足のいくパフォーマンスを得られますが、予算オーバーしそうなのであれば妥協も必要になるでしょう。

 

ここで重要なのは、自分にとっての優先順位をしっかり決めておくことです。

 

なるべくこだわりの低いものから順に妥協していくことで、結果に対する不満を最小限に抑えられます。

 

 

方法③:外構工事を入居後に検討する

 

外構工事を入居後に行うことを検討するのも、費用削減のための一つの手段です。

 

外構工事は必ずしも住宅の建築時に行わなければならないわけではありません。

 

住宅そのものとは別個に存在するものなので、入居してからゆっくりと考えることも可能。

 

まずは「実際に住むところ」を現実に作ってしまい、それから外構工事の予算を改めて組み立てましょう。

 

計画的にすすめることで、とりあえずの予算オーバーを避ける可能性が高まります。

 

 

方法④:住宅ローン会社を再検討する

 

住宅ローン会社を再検討するのも、費用を抑える手段として考えておくべきことでしょう。

 

注文住宅を建てるにあたってかかる費用のなかでも、いわゆる諸費用は相見積もりによって下がりやすい部分です。

 

原材料などを必要とする分野ではないため、会社同士を競わせることにより、比較的容易に値下げを引き出せます。

 

なかでも火災保険や建物の登記費用、引っ越し費用などは値下げしてもらいやすいので、積極的に相見積もりを取っていきましょう。

 

 

注文住宅の契約後に追加費用が発生しやすい項目

 

注文住宅の契約後に追加費用が発生しやすい項目としては、以下のようなものが挙げられます。

 

  • 地盤改良工事
  • キッチン関連
  • 床材

 

実際に建築を始めることで、地盤を改良しなければならないことが発覚するケースは意外にあります。これはある面では仕方のないことでしょう。

 

キッチン関連は細かなオプションが充実しているため、あとになって改めて色々な機能を追加してしまいたくなりがちです。

 

ある程度こだわることは大切ですが、冷静に見切りをつける姿勢も必要となります。

 

床材もこだわり出すことで費用が跳ね上がりやすい部分です。確かに大切な要素なので、予算の範囲内であればしっかり考えるべきものではあります。

 

しかし、限度を超えてしまわないよう、予算の枠組みを常に念頭において意思決定することが求められるでしょう。

 

アットホームラボでは、建物以外にかかる費用や住宅ローン、お金のことも相談できる、無料相談会を開催しております。

 

気になることがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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信頼できる施工会社に依頼しよう

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注文住宅を建築するにあたって、施工会社選びはとても大切です。

 

注文住宅を承る施工会社だからといって、必ずしも豊かなノウハウを備えているとは限りませんし、コストパフォーマンスが悪いケースも多々あります。

 

施工会社を選ぶ際には、住宅展示会に足を運んでみたり、公式サイトの内容を熟読したりといった手段でしっかり判断しましょう。

 

専門知識がなくても、優れた施工会社であれば必ずよい印象を与えてくれるはずです。

 

注文住宅を建築したいとお考えの方は、ぜひ弊社・アットホームラボまでお問い合わせください。

 

アットホームラボには、これまで過去のノウハウをもとに、数多くの注文住宅を承ってきた確かな実績が豊富にあります。

 

またコストパフォーマンスを重視しており、どこよりもトータルバランスに優れた注文住宅を建てられると自負しております。

 

アットホームラボのコンセプトやこだわりに対する詳しい情報は、初めての方へを参照してください。

 

 

まとめ:注文住宅の予算オーバーについて

注文住宅における予算オーバーの問題について、詳しく解説しました。

 

注文住宅は一生に一度かもしれない買い物なので、つい自分の希望を「全部反映させたもの」をを求めてしまいがちです。

 

しかし予算が無限にあるわけでもない限り、そのような願いは叶いません。

 

自分の希望に優先順位をつけ、妥協すべきところは妥協する態度も大切となります。

 

この記事を参考にして、トラブルに繋がりかねない予算オーバーを避けられるよう、しっかりと理解を深めておきましょう。

 

アットホームラボの家づくりについて詳しく知りたいという方は、無料のパンフレットをプレゼントしておりますので、ぜひお気軽に資料請求フォームよりお気軽にお問い合わせください。

 

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この記事の監修

アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士


2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。

 

 

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