【失敗しない】注文住宅でコストダウンをするコツと予算オーバーの原因
一生に一度のマイホーム。注文住宅を建てるときには妥協したくないですよね。
ですが、こだわりを詰め込みすぎて、気が付くと大幅な予算オーバーになってしまうことも少なくありません。
この記事では、上手にコストダウンするためのポイントと、逆にある程度コストをかけるべき設備について詳しく説明していきます。
さらに、予算オーバーになってしまう原因についても解説。後悔のない理想の家を建てるためにぜひ参考にしてください。
【失敗しない】注文住宅でコストダウンをするコツ9選
一生に一度のマイホーム。予算内で満足のいく家を建てたいですよね。
注文住宅のコストダウンで失敗しないために、押さえておくべきポイントを解説していきます。
コツ①:延床面積を減らす
延床面積とは、住宅のすべての階の床面積を合計した面積のこと。
注文住宅の費用は、坪単価×床面積であるため、延床面積を減らすことは大幅なコストダウンに直結します。
こだわりを詰め込むと、どうしても延床面積が増えてしまいがちですが、不要な部屋を減らしたり、間取りを工夫したりすることでコストダウンを図りましょう。
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コツ②:シンプルな設計にする
同じ床面積の家を建てるとしても、凹凸の多い複雑な形にすると、その分使用する外壁や下地材、工費などが多く必要になり、工事費もアップしてしまいます。
一方、総二階と呼ばれる1階と2階の面積が同じ設計にすると、無駄な凹凸がなくなり、費用を抑えることができるのです。
また、シンプルな間取りにすることで構造が安定し、災害に強い家になるメリットもあります。
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コツ③: 水回りの設備をまとめる
キッチン、トイレ、お風呂、洗面所などの水回りの設備を1カ所にまとめることで、配管工事費が削減でき、コストダウンにつながります。
それぞれの設備の距離が離れていると、給排水管を伸ばすための工事費用がかかってしまうため、可能であればワンフロアに設備をまとめることも費用削減に有効です。
コツ④: 和室は作らない
なんとなく和室は作るものだと思い込んでいませんか?
本当に必要な場合以外は、思い切って和室を作らないことも大幅なコストダウンにつながります。
どうしても和室が欲しいという場合には、リビングの一角に畳コーナーや小上がりスペースを作ることで代用できないか検討してみましょう。
コツ⑤: 窓の数は少なくサイズを小さくする
不要な窓を減らす、サイズを小さくすることで、設置費用や窓の代金を削減する方法もあります。
窓を減らすことで家の断熱性能をアップさせ、冷暖房代を抑える効果も期待できます。
ただし、窓は風通しや採光の面で重要な役割を果たすため、どこの窓を削減するのかはよく考えて計画するようにしてください。
コツ⑥: 収納スペースを点在させない
収納は多ければ多いほど良いと考えるよりも適材適所の収納スペースを検討することをおすすめします。
衣服用のクローゼットはご家族で使えるファミリークローゼットの1カ所にまとめることをおすすめします。
収納を作り過ぎると間取りが複雑になり、その分工費がかかってしまうからです。
収納の数や用途を工夫をすると、コストカットにつながります。
コツ⑦:シーリングライトにする
ダウンライトは見た目がスッキリするのが魅力ですが、工事代などの初期費用がかかってしまうのがデメリット。
こだわりがなければ、シーリングライトを選択することでコストカットできます。
施工会社にお任せするのではなく、自分で商品を購入し施主支給することで、より費用が抑えられる場合もあるため、お部屋の雰囲気に合わせて好みのものをチョイスしてみてはいかがでしょうか。
コツ⑧: 太陽光発電システムは設置しない
太陽光発電は設置時に大きなコストがかかるだけなく、点検や修理などメンテナンス費用も必要となってきます。
日当たりや住む地域によっても発電量が大きく変わってくるため、太陽光発電が本当に必要かどうか、ライフスタイルや住宅の立地なども合わせてよく考えることが大切です。
コツ⑨: オプションは必要最低限にする
せっかくの注文住宅なのだからと、あれもこれもオプションにしてしまうとコストが大きく跳ね上がる原因に。
あれこれオプションを付けたものの、実際に住んでみたら標準で十分だった⋯なんて失敗はよくある話です。
実際に完成した家に住んでから、必要なものは市販品で代用するという手もあります。
設計段階では魅力的に見えてしまうオプションですが、一旦冷静になって必要最低限にとどめるようにしましょう。
注文住宅でコストダウンすると後悔する設備8選
注文住宅の建築費用を抑えるためとは言っても、安心して暮らすためには削ってはいけない部分もあります。
コストダウンしすぎて後悔しないように、押さえるべきポイントをご紹介します。
設備①:セキュリティ
費用を抑えて家を建てても、安心して暮らせないのであれば本末転倒。
鍵や防犯ガラス、インターフォンなど、セキュリティ面の設備はコストダウンしない方が良いでしょう。
防犯に強く、安心して暮らせる住宅を建てるためには、必要な機能はオプションであっても採用することをおすすめします。
設備②:地震・防火対策
地震大国の日本では、いつ災害が起きてもおかしくありません。
万が一のときに命を守る家を建てるため、地震・防火対策にはある程度の費用をかけて、高い性能を求めることが重要です。
家の耐震性や防火性は、家の構造や使用する部材、工法によって変わってくるので、施工会社としっかり相談して設計を進めましょう。
設備③:水回り
洗面やトイレ、お風呂場などの水回りの設備は、家族全員が毎日使用するため汚れやすい箇所です。
ここをコストダウンすると、使い勝手が悪くストレスとなったり、手入れが行き届かず結果的に故障したりして余計に費用がかかることも。
快適に過ごすことができるよう、機能性やお手入れのしやすさなどを重視して設備を選ぶことをおすすめします。
設備④:キッチン
キッチンは毎日の料理や洗い物などで、思いのほか長い時間を過ごす場所。
後から設備を変えるとなると大掛かりな工事となりやすいため、よく考えて設計するようにしましょう。
できるだけ快適な空間となるよう、納得できる設備を揃えることで満足度を上げられます。
設備⑤:断熱材
部屋の湿度や温度を一定に保つために、重要な役割を果たす断熱材。
断熱材をコストカットすると、温度調節がうまくできず健康に悪影響を及ぼしたり、毎日の冷暖房費が高くなってしまうことも。
また、湿度が高くなり家が早く劣化することで、結果としてメンテナンスに多くのコストがかかる可能性も考えられます。
家の快適さを大きく左右する断熱材には、費用をかける方がメリットが多いと言えます。
設備⑥:外壁
外壁にはたくさんの種類があり、機能やグレードもさまざまですが、価格や見た目だけではなく、耐久性を重視して選ぶことが重要なポイントです。
外壁は、常に雨や風にさらされ劣化していくため、いずれはメンテナンスが必要となってきます。
初めにある程度のコストをかけて耐久性に優れた外壁を採用することで、家が長持ちし、メンテナンス費用を抑える効果が期待できます。
設備⑦:屋根
屋根に関する過度なコストダウンは、雨漏りの原因や、家の劣化を早める可能性があるため避けましょう。
屋根も、外壁と同じく少しずつ経年劣化していく箇所。
安価な屋根材を使用したことで、結果的に修理に多額の費用がかかっていては意味がありません。
家の快適さやメンテナンスの面からも、コストダウンしすぎないように気をつけてください。
設備⑧:外構
家の印象を決める外構。アレンジも自在で費用のコントロールがしやすい場所ではありますが、極端なコストダウンをしてしまうと、見た目だけでなく、防犯面からも心配な家となってしまいます。
コストダウンのために塀を作らないオープン外構にする住宅もありますが、その場合は工夫をしないと、外から家の中が丸見えになりプライバシーが保護できなくなってしまいます。
また、防犯対策としてもセンサーライトの設置や柵を作るなど、ある程度の費用をかける必要があります。
注文住宅の特徴から分かる予算オーバーの3つの原因
注文住宅を建てるときに必ず考えなくてはならないのが予算の問題。
無理をして計画を進めると、後々資金繰りが苦しくなり家計が赤字になってしまうことも。
そうならないように、なぜ予算オーバーが起きてしまうのか、よくある原因を解説していきます。
原因①:金銭感覚の歪みと判断力の低下
注文住宅は、ひとつの設備にも数十万から数百万円単位の費用が発生することも少なくありません。
そのため、桁が大きすぎて金銭感覚が麻痺してしまうことがあります。
また、後悔しないようにと細部までこだわりすぎることや、決めることがたくさんありすぎて判断力が低下してしまうことも原因。
見積もりを見て予算を大きくオーバーしていたら、冷静になって、考え直すことが大切です。
原因②:費用の詳細が分かりにくい
細かなことまで自分たちで決める注文住宅では、間取りや設備などひとつひとつの値段が分かりにくいことがあります。
何にどれだけの費用がかかるのかを把握することで、本当に必要なものを見極めて採用することができ、コストダウンにつながります。
詳細な費用が不明なときには、その都度担当者に確認しながら打ち合わせを進めていきましょう。
原因③: 建築後の予算を考えていない
注文住宅は、建築費用だけでなく建築後にも多くの費用がかかるもの。
エアコンの取り付けや水道・ガスの引き込みにかかる付帯工事費や、ローンの手数料、税金、保険等の費用のほか、数十年後には住宅のメンテナンス費用も必要になってきます。
いつごろどのくらいの費用が必要になるのかをしっかりと把握し、将来を見越した資金計画をすることが大切です。
まとめ:注文住宅でコストダウンをするコツについて
後悔のない注文住宅を建てるためには、コストダウンできるところと、予算をかけたほうが良いところをしっかりと見極めることが大切です。
また、予算をオーバーしてしまった場合には、必要なものの優先順位を考え、計画を見直すようにしましょう。
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限られた予算の中でも、譲れないポイントには思い切りこだわって、理想の注文住宅を建ててくださいね。
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この記事の監修 アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士
2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。
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