【後悔】新築で漆喰を使った失敗事例4選!後悔しないための対処法も解説
憧れのマイホームを建てるとき、壁の素材にこだわりたいという方は多いです。
なかでも、調湿性や消臭効果があり、おしゃれな見た目が特徴の漆喰は人気の壁材。
ですが、漆喰を採用する際にはいくつか注意するべき点もあるため、後々こんなはずじゃなかった…と後悔することのないように、事前に知識をつけておく必要があります。
この記事では、新築に漆喰を使用したことによる具体的な失敗事例と、後悔しない漆喰の使い方をご説明します。
漆喰をよく知らないという方も、漆喰の壁を検討中の方も、この記事を読んで漆喰について学んでいきましょう。
新築で漆喰を使った失敗事例4選
漆喰を使用するにはいくつか注意するべき点があります。
漆喰の特性について理解が不十分なまま施工を進めてしまうと、失敗したと感じてしまうことも。
新築に漆喰を採用した際に起きやすい失敗事例を詳しく見てみましょう。
事例①:漆喰が剥がれる
漆喰の壁が剥がれてきてしまい、失敗したと感じる事例です。
漆喰は、不十分な下地処理や、漆喰が均等に塗れていないなどの問題があると下地ごと剥がれてしまうことがあります。
また、地震による揺れや、急激な乾燥によっても、漆喰にヒビが入ったり割れたりすることも。
知らずに漆喰を採用すると、補修が必要となったときに慌ててしまうことになります。
事例②:漆喰の臭いが合わない
漆喰は消石灰を主原料としていて漆喰そのものに臭いはありませんが、漆喰に加える接着剤に臭いを感じることがあります。
また、漆喰には天然素材のものと化学物質を含むものがあり、化学物質を含む漆喰を使用した場合には特有の臭いが気になることも。
特に施工直後には、臭いをきつく感じることがあり、身体に合わないと辛い思いをすることになります。
事例③:漆喰の粉で汚れる
漆喰を塗ったあと、乾燥する過程で粉が出ることがあります。
冬場の施工により発生しやすい「白華」という現象です。
こうなると、手や服が漆喰の壁に触れると白く汚れてしまうため、いちいちストレスに感じることも。
吸湿効果のある漆喰ですが、使用箇所を見極める必要があるでしょう。
事例④: DIYで挫折してしまう
自分でも簡単にできそうだとDIYをはじめたものの、思ったよりも難しくて途中で諦めてしまう事例です。
自己流で進めてしまったためにムラや、ひび割れが起こり、結局プロに依頼しなおすことも珍しくありません。
漆喰をきれいに塗るためには、養生や足場の準備、コテなどの道具を揃える必要があり、全体を見通した計画を立てる必要があります。
そして、いきなり大きな範囲を塗り始めるのではなく、ワンポイントとしてお部屋の一部分に漆喰を取り入れるなど、DIYは無理のない範囲で行うことをおすすめします。
新築で漆喰を使った失敗が多い理由2選
新築で漆喰を使った失敗事例がいくつかあることは分かりましたが、そもそも漆喰にはなぜ失敗が多いのでしょうか。その理由を解説していきます。
理由①:技術や知識が不足している
漆喰は、施工する職人の技術次第でクオリティに差が出やすいです。
丁寧な下地の処理や適切な施工をしていないと、すぐにひび割れてしまい、見た目だけでなく、メンテナンスの面でも仕上がりが変わってきてしまいます。
また、漆喰に混ぜられている素材によっても性質が変わるため、どの漆喰が最適か、知識のある施工会社と相談して選ぶ必要があります。
そのため、技術や知識が乏しい職人や、素人によるDIYでは失敗する可能性が高くなります。
理由②:メーカーにより素材が異なる
漆喰はどれも同じと思っているかもしれませんが、実はメーカーによって使用している素材が違い、特徴や性質も異なります。
化学物質を含む漆喰を使用した場合には、嫌な臭いやシックハウス症候群と呼ばれる健康被害が発生することも。
メーカーによる素材の違いをよく理解しないまま漆喰を採用すると、後々の後悔につながります。
どの漆喰を使うのかは、施工会社とよく相談し、素材にもこだわって選択することをおすすめします。
新築で漆喰を使って失敗しない対処法4選
見た目や機能性に優れ、自然素材の壁として魅力のある漆喰。
いくつか注意すべき点もありますが、それでも新築に漆喰を使って、素敵な家を作りたいとお考えの方も多いでしょう。
そんな方のために、新築に漆喰を使って後悔しないための対処法をご紹介します。
対処法①:漆喰に精通している業者に依頼する
漆喰は、素材の選び方や職人による施工の技術が、仕上がりや強度に大きく影響を与えます。
漆喰を施工する際の下地処理が不十分な場合、そこから壁のひび割れや剥がれにつながってしまうこともあります。
また、漆喰は仕上げ方によって、さまざまな表情を楽しめる点も魅力。
漆喰の壁の見た目は職人の腕にかかっているため、業者選びは重要なポイント。
漆喰に精通している業者に依頼することで、失敗を回避することができます。
正しい知識と技術を持つ業者と相談し、不安な点を解消しながら計画を進めていきましょう。
対処法②:漆喰の素材を厳選する
漆喰には、伝統的な天然素材だけを使用したものと、化学物質を含むものとがあります。
天然素材だけの漆喰は、つなぎ材や接着剤として、藁や麻、海藻のりといった自然のものだけを配合しています。
一方、化学物質を含む漆喰は、つなぎ材として化学繊維や合成接着剤などを使用しています。
化学物質を含む漆喰を使用した場合、化学物質過敏症やシックハウス症候群の原因になる可能性が懸念されます。
せっかく漆喰を採用したのに健康被害が起こってしまっては、大きな後悔をすることになってしまうため、素材を厳選することで失敗を防ぎましょう。
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対処法③:漆喰の試し塗りをする
漆喰は、使用するメーカーによってそれぞれ性質が異なるため、いきなり全体を塗り始めてしまうと、思った仕上がりと違ったという失敗の可能性があります。
必ず事前に試し塗りをして、使用する漆喰の特徴を把握してから全体の施工を進めていく必要があります。ご自分でDIYを行う場合などは特に注意です。
対処法④:DIYでの漆喰の活用は慎重に考える
プロの職人でも、技術によって仕上がりが大きく変わってくる漆喰。DIYでの漆喰の活用は慎重に検討しましょう。
どうしてもDIYしたいとお考えの方は、いきなり広範囲の塗装にチャレンジするのではなく、少ない面積から始めてみることをおすすめします。
壁全体に施工するのではなく、一部分に漆喰を取り入れるのであれば施工もしやすく、お部屋のアクセントとして楽しむこともできます。
また、小さい範囲であれば、ひび割れなどの心配も少なくなります。
新築で漆喰を使って失敗をしないための注意点
漆喰を新築に採用する際に知っておくべき注意点として、費用が高いこと、工期が長くなりやすいことが挙げられます。
漆喰は天然素材が使われており、一般的なビニールクロスよりも費用が高くなります。
また、すべて職人の手作業で行う必要があり、養生や下塗り、仕上げ塗りと手間がかかるため、その分施工費用もかかり、施工期間も長くなります。
漆喰は自然素材だから、おしゃれだからという理由だけで安易に採用してしまうと後悔することになりかねません。
一般的なクロスは、比較的簡単に張り替えることもできますが、漆喰は塗った後に変更することが難しいのも特徴です。失敗しないように注意点をよく理解したうえで採用しましょう。
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まとめ:新築で漆喰を使った失敗事例について
漆喰は、失敗したという事例もあるため慎重に採用を考える必要がありますが、ビニールクロスにはない機能性や、おしゃれな見た目が魅力です。
新築に漆喰を使いたい場合には、メリットとデメリットをしっかりと把握し、信頼できる業者に依頼することで失敗を避けることも可能です。施工会社と相談しながら計画を進めましょう。
アットホームラボでは「健康に暮らせるおうちを建てたい」という思いから、無垢床や漆喰の塗り壁などの自然素材を標準仕様にしております。
また、新潟県内5カ所にあるモデルハウスの中には漆喰を取り入れているものもあります。
新築に漆喰を検討している方は、実際に漆喰を使用した家を見て、体感してみることをおすすめします。
ぜひお気軽に各モデルハウスの来場予約よりご予約の上、見学にお越しください。
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この記事の監修
アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士
2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。
新築だけでなくリフォームも承っておりますので、気になる方は是非無料相談会にご参加ください!
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